かつては虫歯などを治療したあとには、金属製の詰め物や被せ物をするのが一般的でした。ですがこの「銀歯」は見た目が悪いため、最近は、より自然にみえる白い歯に変える患者さまが増えています。金属アレルギーのリスク対策として白い歯を選ばれる患者さまも増えてきています。
当院では、銀歯を白い歯にする治療を提供しております。銀歯が入っている場所やお口の状況によっては、保険適用できるケースもあります。
銀歯を白い歯にするための治療法には、技術依存性の高いもの(技術によって仕上がりや長持ちの度合いに差が出やすいということです)や、細心の調整が必要なものがあります。私どもの歯科医院では、「上手い歯医者さんに治療してもらいたい」という患者さまの要望に応えられるよう、日々、治療技術の研鑽に励んでおります。銀歯を白くする治療なら、ぜひ当院にご相談ください。
お口の中に入っている銀歯を白くする治療は、技術や丁寧さが必要ではありますが、手順のうえでは難しい治療ではありません。歯科医院で銀歯を外し、セラミックや樹脂(プラスチック)でできた白い歯と入れ替えます。詰め物や被せ物だけでなく、ブリッジの銀歯も白い歯にするのが可能ですので、お気軽にご相談ください。
銀歯が白い歯になれば見た目が良くなるだけでなく、金属アレルギーのリスク軽減という健康面のメリットがあります。逆にお口の中の状況や治療法によっては歯の切削量が増える・詰め物・被せ物が壊れやすくなるなどのデメリットを生じる場合もあります。お口の中の状況をよく調べて、メリット・デメリットをご説明してから治療に着手します。
日本では保険でできる歯科治療として、銀歯が一般的に使われています。ところが、この銀歯によって健康上の問題が発生する場合があることをご存じでしょうか。
銀歯には「アマルガム」で作られたものと、「金銀パラジウム合金」で作られたものがあります。ここではこの2つのその違いについてご説明しましょう。
20~30年くらい前までは、「アマルガム」は詰め物の素材として、ごく一般的に使われていました。
しかしアマルガムの主成分には、人体にとって有害な水銀が使われています。この水銀がアマルガムからお口の中に溶け出して、体内に蓄積されることがわかってからは、ほとんど歯の治療で使われることはなくなりました。
もしお口の中に、20~30年以上前に歯医者で治療した銀歯が入っている場合、アマルガムの可能性があります。アマルガムがお口に残っている場合は外して、セラミックや樹脂(プラスチック)の白い歯に入れ替えることをおすすめします。
現在アマルガムに替わって、保険で虫歯を治療する際に銀歯の素材として使われるのが、「金銀パラジウム合金」という材料です。
ところが多くの金属の中でも、パラジウムはアレルギーを引き起こしやすい素材であるということがわかってきました。そのため、ヨーロッパでは歯科治療で使用することを禁止している国もあります。
保険適用で安いことから日本では頻繁に使われ、丈夫で壊れにくいなどの良い面もあります。
ですが、急に金属アレルギーを発症して辛い思いをされる患者さまも診てきました。金属の中にもアレルギーのリスクがより低いものがありますし、セラミックや樹脂(ともにアレルギーを起こす確率は金銀パラジウム合金より大幅に低いです)で置き換え可能な場合も多いです。
患者さまの将来にわたる健康を考慮したときには、保険適応だからと安易に使用するのではなく、「安い」「丈夫」といった金銀パラジウム合金の持つメリットが、患者さまにとってのデメリットを上回るときに慎重に使うべきものであると、今のところは考えております。
こちらでは、銀歯を白くする治療の種類・値段についてご案内します。
当歯科医院では口腔外バキュームを導入しています。金属アレルギーをご心配される患者さまの銀歯を取り外したり削ったりする際には、飛び散った物質を患者さまが吸い込まないよう、十分な配慮をしています。
また銀歯を外した後の処置は、失った歯の大きさによって決められるよう、複数の選択肢をご用意。保険適用のコンポジットレジン(歯科用プラスチック)やダイレクトボンディングのほか、オールセラミックやジルコニアのクラウン、インレー・アンレーをお選びいただけます。
一般的な保険適用のレジンは、2~3年で変色することも少なくないのですが、私どものダイレクトボンディングは、4~8年程度もつ場合が多くなっています。とは言え、お手入れによって劣化スピードには違いが出ますので、長持ちさせるためにも、治療後の定期チェックをおすすめしています。
保険適用のコンポジットレジンと呼ばれる樹脂(プラスチック)を使って銀歯を白い歯にする方法。小さな銀歯の場合に可能で、保険でできるため費用が安い点と、歯を削る量が少なく済むのが最大のメリットです。
ただし、コンポジットレジンは強度が低いため、噛むときに強い力がかかる奥歯や、大きな銀歯の場合は、治療できないことがあります。
また、コンポジットレジンは吸水性があるため、2~3年で変色することも少なくありません。すり減りやすく噛み合わせの高さが変わってしまうことがある、というデメリットも存在します。
費用・値段 | 1保険適用のため患者さまのご負担は1本2,000円程度 |
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ハイブリッドレジンと呼ばれる樹脂(プラスチック)とセラミックを混ぜ合わせた素材を直接お口の中に盛り付けていき、天然の歯のような色や形を再現する治療です。自費治療になります。
保険のコンポジットレジンが、樹脂(プラスチック)のみでできているのに対して、ダイレクトボンディングで使われるのは、樹脂(プラスチック)とセラミックを混ぜ合わせたもの。プラスチックとセラミックの中間のような素材で、コンポジットレジン(樹脂)よりも強度や耐久性に優れており、変色もしづらく、4〜8年程度もちます。
コンポジットレジン同様、歯を削る量が、セラミックインレーやジルコニアインレーよりも少なく済む点がメリットです。
一方、強度や耐久性は保険のコンポジットレジンよりは高いものの、セラミックやジルコニアほどではないため、噛むときに強い力がかかる奥歯や、大きな銀歯の場合は、治療できないことがあります。また、セラミックやジルコニアに比べるとすり減りやすい(摩耗しやすい)デメリットもあります。
費用・値段 | 22,000~44,000円 |
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金属や樹脂(コンポジットレジン)を使わず、歯科用セラミックだけを使って銀歯を白い歯にする治療で、健康保険は適用にならず自費治療になります。
オールセラミックは、さまざまなセラミック治療の中で最も見た目が天然の歯に近く美しいのが最大のメリットです。
保険の銀歯のように劣化せず、コンポジットレジンのように変色もしません。また、摩耗によるすり減りもわずかです。そのため、銀歯やコンポジットレジンよりも長持ちします。
汚れがつきにくいため虫歯や歯周病にかかりづらいのも嬉しいポイントです。
費用・値段 | オールセラミッククラウン:110,000~132,000円 オールセラミックインレー・アンレー:55,000~66,000円 |
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ジルコニアは、金属や樹脂(コンポジットレジン)を使わず、ジルコニアセラミックを使って銀歯を白い歯にする治療で、健康保険は適用にならず自費治療になります。
ジルコニアは、オールセラミックよりも強度や耐久性が高いため、奥歯の中でも特に噛む力が強くかかる歯の治療も可能です。
保険の銀歯のように劣化せず、コンポジットレジンのように変色もしません。また、摩耗によるすり減りもごくごくわずかです。そのため、銀歯やコンポジットレジンよりも長持ちすることが期待できます。
汚れがつきにくいため虫歯や歯周病にかかりづらいのも嬉しいポイントです。
費用・値段 | ジルコニアインレー・アンレー:66,000円 オールジルコニアクラウン:77,000円 ジルコニアセラミッククラウン:121,000~176,000円 |
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治療名:銀歯を白くする治療
治療の説明:見た目や噛み合わせなどの改善を目的に、人工の歯(かぶせもの)で補う治療法です。
治療のリスクや副作用:強い力をかけると割れる(欠ける)可能性があります。土台となるご自身の歯を削る必要があります(削る量は材質や個人差によります)。歯の状態によっては神経の治療が必要になる場合があります。食いしばりの癖などにより、嚙み合わせの相手の歯に負担となる場合があります。治療時に出血を伴う可能性があります。
私どもでご提供している、セラミックを使った審美歯科治療の特徴について、わかりやすくご紹介するページです。
金属アレルギーが心配な者さまのために、当院が取り組んでいるメタルフリーのセラミック治療についてご案内します。
「歯医者さんの中ってどうなっているの?」という、患者さまの疑問にお答えします。
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午前 | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ | × |
午後 | ○ | ○ | × | ○ | ○ | △ | × |
午前:9:00~13:00
午後:14:30~18:30
△:14:30~17:00
休診日:水曜・日曜・祝日